変形性股関節症
腰や足の付け根が、動き始めたり歩き始める時に痛いと感じる。
長時間の立ち仕事や座っての作業の後に痛みを感じる。
股関節の周辺が固い(もともと運動不足で前から固い、あるいは運動習慣が無くなり固くなった、怪我や入院等で動かせなくなったetc)
以前は出来ていた正座や和式トイレでのかがむ姿勢が徐々に困難になって来ている。足の爪切りや靴下の着脱などの動作にも支障がある。
病院や施術院でも「加齢によるもの」と言われたり痛み止めを処方されるだけだったりと、外科手術に踏みきらない限りは現状維持しかないと言われた。
変形性股関節症に対する当院の考え
どんな怪我や病気にも言えることですが、対処や施術は早い段階で行うことが大切です。
変形性股関節症について、一般的に主な要因としては、誕生時から乳幼児期の股関節形成不全などの先天性の要因から始まり、スポーツによる特殊な関節の使い方、長時間の労働による長期間の負担、体重の変動、そして加齢による軟骨の減少などが痛みの原因とされています。
接骨院では、当然ながらレントゲンなどの画像診断や投薬、外科手術の実施はできません。そのため、早い段階で適切な施術を始めて、症状や痛みを軽減させることが重要です。
また、手術後のリハビリとは異なる身体のケアを目的として通院される方も時折いらっしゃいます。これは手術を回避するためのケアや手術後のケアを目的としていることが考えられます。
変形性股関節症を放っておくとどうなるのか
症状には幾つかの段階があり、前期、初期、進行期、末期の大まかな4つに分けられることがあります。
前期は乳幼児期から見られる先天性の形成不全などに関連し、変形や痛みはまだ発生していないかもしれませんが、将来的にその症状が他の人よりも出やすい状態です。
初期段階では、動き始めたり座ったり、立ったり、歩いたりする際に股関節周り(脚の付け根)に違和感や痛みを感じることがあります。また、股関節から離れた腰や膝などの箇所にも痛みや不快感、緊張感を覚えることがあるかもしれません。
進行期に入ると、骨の変形や骨のクッションの摩耗が進み、痛みが慢性的になることがあります。痛みのために服や靴、靴下の着脱などの日常的な動作すら難しくなることもあります。
末期に達すると、股関節を動かすだけでも強い痛みが走るため、安静にするしか方法がなくなることがあります。脚やお尻周りの筋肉も急速に衰え、ますます動作が難しくなる可能性があります。
変形性股関節症の軽減方法
軽減はもちろん大切ですが、何よりも症状が進行期や末期に至る前に予防することが大切です。
外科手術が必要な状況を除いて、症状の発生から改善や予防のために日常生活で気を付けるべきポイントがあります。
結局のところ、股関節にかかる「極端な過重や過度な動作」を可能な限り減らすことが鍵です。
過重に関しては、まず体重のことを考える必要があります。
急な増減は股関節だけでなく膝や腰にも悪影響を及ぼす可能性があるため、適切な体重を維持するために食事や生活習慣を見直すことが大切です。
また、重いものを運ぶ動作も外部からの過重となるので、できる限り重さや頻度を減らすよう心がけましょう。
過度な動作に関しては、特にスポーツによるものが多いようです。
運動の際の費やす時間や走り方、フォームなど、身体の使い方を修正することで軽減を目指すことが大切です。
変形性股関節症の軽減に効果的な当院の施術メニューは?
お身体の状態に応じて優先順位は多少変わりますが、変形の進行を食い止めるために考えられる施術メニューがあります。
まず、骨格や関節の位置を無理なく正しい状態に戻す「骨格・骨盤矯正」の各メニューがおすすめです。
これによって体のバランスを整え、健康な状態をサポートします。
また、関節周りの筋肉が固まらないようにするためには、身体の各所を伸ばす「ストレッチ」メニューも効果的です。
柔軟性を保つことで関節の動きがスムーズになり、痛みの軽減が期待されます。
当面の痛みを軽減させたり筋肉を柔らかくするための「鍼」のメニューもあります。
痛みを和らげるだけでなく、全身の調子を整える効果が期待できます。
「電気」のメニューは、痛みを軽減させるだけでなく、特定の筋肉に負荷をかけて骨盤周りの筋力を強化し、身体を支えやすくする効果が期待できます。
これらの施術メニューに加えて、運動時の身体の使い方や注意点などのアドバイス、体重のコントロールや体質改善に役立つ物販のご案内なども行っています。
お一人お一人の状態に合わせて最適な施術プランを検討し、患者様の健康をサポートしています。
その施術を受けるとどう楽になるのか
骨格を整えることで、まずは変形が進行しやすい状態を防ぎつつ、周辺の筋肉にかかる負担も少しずつ軽減する効果が期待できます。
ストレッチを続けることで筋肉の柔軟性を保ち、股関節を含む身体の各関節の一定の可動域を維持できるため、怪我のリスクを低減し、歩行困難や寝たきりの予防になります。
電気の効果によって痛みが軽減されると同時に、体幹や腸腰筋などの骨盤周りの筋力を強化することで、股関節脱臼や歩行困難、変形の進行を抑える効果が期待できます。
鍼の継続により、ピンポイントで筋肉が柔らかくなるだけでなく、全身の循環も促進されるため、体調も改善し、身体全体の健康な状態を維持することができるでしょう。
これらの施術メニューとアドバイスを組み合わせることで、患者様お一人お一人の状態に合わせた最適な施術プランを提供しています。健康な身体を保つために、定期的な施術や適切なケアを続けることが大切です。
軽減するために必要な施術頻度は?
無理を承知で言えば、理想的な通院ペースは毎日です。
怪我や病気の処置が早いほど良いのと同様に、症状の初期段階や強い痛みが続いている間は特に、数時間でも状態の変化が出やすいです。
そのため、できる限り次の来院は間隔を空けずに行っていただくことで、早い軽減が期待できます。
現実的にはお仕事や日常生活とのバランスを考え、平均週2〜3回のペースで通院しながら、ご自宅でもストレッチなどのセルフケアを行っていただきます。
症状の変化を見ながら徐々に来院ペースや施術内容を調整し、お一人ずつに最適な施術プランを提供していきます。