片頭痛
こんなお悩みはありませんか?
いつからかは忘れたが、断続的な頭痛が当たり前になっている
急な気圧や気温の乱高下、強い太陽光やディスプレイの光にも敏感になり、調子を崩すことが多い
頭を締め付けられているような感じや、脳内や頭皮の血管がドクドクと波打つ感覚に襲われる
肩凝りや首の凝り等と併発していることも多く、肩・首・背中周りの血流が妨げられたり滞ったりして、嘔吐感や実際に嘔吐を伴うくらい不調になる時もある
体温調整や睡眠リズム、ホルモンバランスが乱れていると感じる、または指摘されることがある
片頭痛で知っておくべきこと
頭痛は一般的によく知られている不調の症状ですが、その分、ごく軽症な一過性のものから精密検査が必要な深刻かつ命に関わるレベルのものまで症状の幅が非常に大きく、その見極めが非常に難しいものでもあります。
片頭痛は特に原因が個々人で異なり、発生条件から何もかもが違います。薬である程度症状を緩和できる場合もありますが、決して万能ではないため、やはり根本から軽減を目指す必要があると考えます。
原因が異なるということは、対処法もまたその時々で適切な方法が一つとは限らず、例えば温めるか冷やすかの判断を間違えると症状を悪化させることもあります。そのため、対症療法だけでなく、体質や食生活、心身に過度な負荷がかかるような生活習慣を見直すことが大切です。
あらゆる可能性を考慮して、ようやくその糸口が見つかることもあります。医療が発達した現代でも解明が難しい症状であることを、ぜひ覚えておいてください。
症状の現れ方は?
これもまた人それぞれではありますが、やはり特徴的なのが、ドクドク波打つ心拍や血管の脈動と連動するかのようなズキンズキンと響く痛みです。痛む場所も名称の通り、頭部の片側が多いですが、両側が痛むこともあります。痛みだけでなく、嘔吐感やめまい、立ちくらみなどの症状を伴うこともあります。
症状が出るタイミングや原因も様々ですが、光や音に敏感に反応したり、気温や気圧の変化など外的要因に左右されたり、多忙や不規則な生活などで日常的にストレス要因に多く触れていて、五感や他の感覚神経が過敏になっている、あるいは自律神経が乱れていることが原因とも考えられます。
頭痛の持続時間も、10〜20分程度で治まる人もいれば、約1時間以上続く人もいます。頭痛が起きる前にキラキラした光のような明滅が見えたり、視界が霞んで見えづらくなったりすることもあります。また、手足のしびれや脱力感など、頭部以外に変調が現れる場合もあります。
その他の原因は?
片頭痛の原因として推察されるものは、気圧や気温の乱高下、季節の変わり目などの天候要因、光や音などの刺激に対する感覚過敏、ホルモンバランスの乱れなど、数多くの自律神経失調症状と絡み合っている場合が考えられます。さらに、多くのストレスに晒されていることが要因となっている可能性もあります。
ただし、心配なのは頭痛そのものが当たり前になってしまうと、脳血管系の疾患などの兆候を含めた様々な病気のサインもいつもの頭痛と軽視して見逃してしまうことです。また、常時鎮痛剤を服用し続けることがかえって痛みを誘発している場合もあるため、自己判断での過剰摂取は特に注意が必要です。
他には、糖尿病や心臓疾患など、家系でかかりやすい疾患が影響していることも考えられます。そのため、近親者や親戚で似たような疾患があるかどうかを調べてみるのも有効かもしれません。
片頭痛を放置するとどうなる?
今すぐ命に関わるわけではないと思って放置するのが一番良くないことはおそらく想像がつくと思いますが、度重なる頭痛がどんどん強くなっていく場合、危惧される代表的な疾患としては、くも膜下出血や髄膜炎、脳腫瘍などの脳血管系の不具合が考えられます。これらは即命に関わるだけでなく、適切な処置が遅れると、命が助かっても麻痺や後遺症が残るなど、深刻な事態を招くことも少なくありません。
また、将来的な仮定ではありますが、年齢を重ねることで脳梗塞のリスクが頭痛のない人に比べてやや高くなる傾向があり、それだけでなく、いわゆる認知症やアルツハイマーになる可能性も高くなると考えられています。
いずれにしろ、何度も繰り返す生活に支障が出るレベルの頭痛は決して放置せず、まずは検査を受け、その後に施術や対策を検討することをおすすめします。
当院の施術方法について
施術メニューは多岐に渡りますが、代表的かつ頭痛に対処できるものとしては、骨格矯正、鍼、電気、ドライヘッドが適していると考えられます。
『骨格矯正』は一見頭痛とは無関係に見えるかもしれませんが、例えば骨盤が僅かに傾くだけでも内臓の位置が微妙にズレ、消化や代謝、血流にも影響が出るのと同様に、猫背やストレートネックが原因で頭部から頸部にかけての血流や酸素の行き来が知らず知らずのうちに抑制され、頭部や肩、頸、背中周りのみならず脳の働きにも影響を与えるため、必要な施術メニューと言えます。関節に小さな衝撃を与えて音が鳴るため、そのような施術が苦手な方にはストレッチメニューもおすすめです。
『ドライヘッド』は、硬くなったりむくんだ頭皮や頭蓋骨の各パーツのズレや歪みを整えるアプローチを行い、物理的に脳に最も近い距離から血流やリンパがスムーズに流れるよう促します。
『鍼』と『電気』は、肩、背中、腰など身体の様々な部位の筋肉にピンポイントまたは広い範囲で刺激を与え、血流や代謝を促進します。鍼の手法によってはリラックス効果や自律神経を整えることも狙いとして行われます。
改善していく上でのポイント
現在、特効薬も明確な原因やメカニズムも未だ解明途中であるため、施術を行うにしても手探りで試行錯誤を繰り返す必要があり、それなりの時間がかかることを念頭に置いてください。
通院のペースは人それぞれですが、無理のない範囲で、できる限り間を空けすぎないように通っていただき、施術に対する意識やモチベーションを維持できることが理想的です。
服用薬もできる限り減らせるかどうかを経過や状態を見ながら調整が行われます。また、実際に頭痛が起きる時と逆に起きない時のシチュエーションや前後の状況、体調、その背景にある生活リズムや食習慣、仕事や家庭での負担やストレス源が隠れていないかなども確認することが大切です。
片頭痛が日常化するに至った生活習慣を、施術と共にどこを変えていけば症状の軽減が期待できるのかを実際に行動しながら検証していくことが何よりも重要だと考えています。