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脊柱管狭窄症について

脊柱管狭窄症とは?

脊柱管とは背骨の中にあるトンネル状の空洞のことで、頸部、胸部、背中、腰と一つの管のように繋がっています。その管の中には脳から伸びた神経の束が連なり、感覚や運動など脳からの伝達物質や命令を伝えており、身体が痛みや不具合なくスムーズに動くために重要な部分です。そして、狭窄は文字通り、その管内のスペースが何らかの理由で狭まってしまう状態を表します。

この状態の何が良くないかと言うと、道路で例えれば事故や自然災害で一部分が走行できなくなり片側一方通行を余儀なくされて渋滞になり、本来行われるべき物資や情報のやり取りにまで支障が出てしまうことです。脊柱管を電気ガス水道のライフラインを束ねるパイプに置き換えると、より分かりやすいでしょう。もともと限られたスペース内に隙間なく張り巡らされているところが外圧や圧迫で狭くなり、中身が潰れてしまうことで痺れ等の感覚障害や歩行困難等の運動障害、更には排尿障害など臓器の働きにも異常を来す場合もあります。

脊柱管狭窄症が及ぼす影響を少しでもご想像いただけたでしょうか。

脊柱管狭窄症の根本原因は?

様々な原因がある中で、まず筆頭に挙がるのが加齢による骨格・靭帯の変形です。
ある程度の高齢と呼ばれる年齢に差し掛かると、全ての痛みや不調の原因をひと括りに加齢のせいと断言してしまうのは問題ですが、やはり10数年前と同様に行かないことも多々あります。特に体力・運動量の低下と共に骨格を支える筋力の減少で腹筋や背筋が衰えて背中や腰が丸まり、良い姿勢が維持できなくなることで脊柱管と内部の神経を圧迫し、痺れや運動機能に支障が出る方が多いようです。

そして加齢以外の原因では、側弯症など生まれつきの変形症がきっかけで併発する場合や、ヘルニアやすべり症など何かしら腰に関連した疾患との併発、激しいスポーツでの酷使や重量物運搬など生活習慣で負荷がかかり発症することもあります。若い人でも注意が必要です。

こんなお悩みはありませんか?

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手足の痺れがあったり感覚が鈍いと感じることがある
→頸・背中・腰が丸まりがちな人は、少なからず脊柱管を常日頃から圧迫している可能性があります。

長時間歩くことが困難になってきた、休みながらでないとしんどい
→極端に腰が曲がっている高齢の方などはその傾向が顕著に表れているのではないでしょうか。

痺れやだるさと共に手洗いが近い、僅かながら尿漏れらしき状況がたまにある
→出産直後の女性にもある症状ですが、背骨や臓器を支える筋力の低下で内臓が下垂することで発生してしまうようです。

運動量や筋肉が減ってきて、姿勢の悪さを指摘されるようになった
良い姿勢にしようにも長く続けると疲れる
→運動や筋トレの習慣が無い人ほど筋力も落ちやすく、どの体勢でも疲れやすい傾向があります。

スポーツや仕事で腰あるいは身体を酷使していたせいか、不調を感じることが多い
→過度なトレーニングや多忙な激務で自身の身体を省みる暇もない場合だと正常な判断力も薄れてくるので、こちらも要注意です。

脊柱管狭窄症 に対する当院の考え

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外科や総合病院で行われる鎮痛剤の処方や外科手術を実施していない接骨院でできることは限られますが、症状の軽減や悪化防止のためのストレッチ指導や姿勢アドバイスなどは可能です。変形が進み重篤な状態のために入院・外科手術を経て、術後のリハビリや体調管理、生活習慣の見直しを兼ねて接骨院をご利用いただくのも有効なのでおすすめです。

手術は体力、金銭、気力、時間などに負担がかかるため、できれば避けたいと考える方が多いでしょう。そうした事態に陥る前に予防として運動習慣や軽い筋トレ、ストレッチなどを日常生活に取り入れ、良い姿勢や内臓を正しい位置に保つ意識を日々高めることで、何かあっても軽症で済み、回復も早まり再発防止につながります。このような良い循環を作るお手伝いができると私たちは考えております。

脊柱管狭窄症 はなぜ起こるのか?

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脊柱管狭窄症とは、50代から徐々に増え始め、60~70代の方に多く見られます。加齢や仕事による負担、元からある腰の病気などにより脊椎が変形することで、脊椎の中を通っている神経が圧迫され、血流の低下などで痛みや痺れ、歩行障害などを引き起こします。判断材料としてMRIなどで脊椎のズレを見ることで判断しやすいです。

普段から猫背などの姿勢の悪い状態を繰り返している方や、肉体労働をされている方は、脊椎が変形しやすい土台ができており、なりやすい方が多いです。20代や30代の方でも、仕事中の腰痛や自身の姿勢の悪さを自覚している方で、日常生活に支障が出ていない方はあまり気にせず、その後ヘルニアや脊柱管狭窄症などになってから体のケアを始める方がいらっしゃいます。しかし、早め早めの対策は今後の人生に関わってくるため、早急な行動が重要です。

脊柱管狭窄症 を放っておくとどうなるのか?

腰痛イメージ

脊柱管狭窄症になると、腰痛や坐骨神経痛、歩行時の困難といった症状が特徴的です。

この脊柱管狭窄症は中高年や高齢者に多く見られ、体の回復速度や筋肉の柔軟性の低下が進行しやすく、何もしないと基本的には軽減することはありません。また、通常は腰の神経を圧迫しやすいですが、稀に首の神経を圧迫して手にまで痺れが発生する場合もあります。

このように、脊柱管狭窄症を放置しておくと、継続的な痛みと足、場合によっては手の痺れや運動障害が生じ、日常生活の質が低下してしまいます。

脊柱管狭窄症 に効果的な当院の施術メニューは?

施術と院のイメージ

脊柱管狭窄症でお悩みの方には、まず最初にコルセットの使用を提案します。後ほど効果が期待できるメニューもお話しさせていただきますが、まずは姿勢を正し、痛みが出づらい生活を安定させるために、メニュー+コルセットの併用をお勧めします。お持ちでない方には、クラシオンベルトをおすすめいたします。

次に、負担をかけている筋肉の緊張を緩和し、姿勢を支える筋肉を増やすことが重要です。例えば、骨盤周りの筋肉が緊張し、腰の脊椎に負担をかけている場合、骨盤はがしというメニューをお勧めしています。
また、猫背姿勢などで腰が曲がりやすくなっている方には、楽トレという電気器具を使用して、運動せずに筋肉を鍛えることが可能です。この電気療法を用いて必要な筋力をつけ、脊椎にかかる負担を減らすことで、神経の圧迫を軽減することが期待できます。

その施術を受けるとどう楽になるの?

紹介イメージ

【骨盤はがし】
お尻や腰の筋肉の柔軟性が低下し、運動時に他の筋肉が代用運動を行っているため正しい動きができていない方に対してストレッチを行い、正しい動きをサポートします。これにより、脊椎への負担が軽減されます。

【楽トレ】
猫背などの姿勢の悪い癖がついている方は背骨が正しいS字を作れず、脊椎同士が正しい位置になく、内部の神経を圧迫してしまいます。そのため、インナーマッスルと呼ばれる姿勢を普段から無意識に支えてくれている筋肉の低下を抑制するために、運動が困難な方でも行えるように電気療法で筋肉を直接動かしてトレーニングを行う必要があります。

脊柱管狭窄症 を軽減するために必要な施術頻度は?

・骨盤はがしのストレッチについては、毎日のように行っていただいても大丈夫です。やりすぎるということはありませんので、こまめにご来院いただくことが重要です。ただし、ご来院の頻度が不安定な方の場合、お体の状態を整えるためには、一週間に2〜3回のペースで行うと効果が期待できます。

・楽トレについては、筋トレになるため、鍛えた筋肉を休ませる必要があります。一度施術を受けた後は、2日間ほどのお休みを取ってから再度受けることをお勧めします。ただし、受けてから間隔が空きすぎると筋肉が衰えてしまう可能性がありますので、無理のない範囲で定期的に受けることをお勧めします。