悩みタイトル

肌の表面や皮膚など、初期症状とはまた別にピリピリ、チクチクとした痺れの様な痛みが出ていたり、強いものだと焼ける様な痛みを伴う時もある。
発疹や水脹れがなかなか消えなかったり、肌表面の触覚が異様に敏感になり衣服の擦れも気になったり、どちらも強弱いずれかの痛みを伴う。
腕や首や背中など罹患した箇所の痛みで、着替えや洗顔その他の日常動作に支障が出ている。
仕事や私生活に大きな変化があったり、その他の日常生活の諸々で無意識にストレスや疲労が蓄積していて、疲れが取れづらくなっている。
風邪や怪我の治りが遅いと感じたり、ヘルペスや日和見菌等の通常の体調なら罹らない様な疾病に悩まされている。

帯状疱疹後に対する当院の考え

帯状疱疹は、発症場所や痛みの度合い、症状の緩和度に関して、非常に個人差が大きい疾患です。そのため、個別の患者様の体調や症状を詳しく把握し、慎重に施術プランを策定し、症状の変化に応じて適切に調整することが不可欠です。

帯状疱疹の根本的な原因は、乳幼児期に水疱瘡(水痘)ウイルスに感染し、その後も体内に潜伏した後、一定の年齢を経て免疫力や体力が低下した時期に無作為に発症することが多いと考えられています。
つまり、帯状疱疹はある意味では誰にでも発症する可能性があるのです。

帯状疱疹後の痛みの主な原因は神経繊維の損傷による感覚過敏です。
この損傷を最小限に抑え、適切に修復することが施術のポイントとなります。

帯状疱疹後を放っておくとどうなるのか

帯状疱疹後の状態は、個人差が非常に広がるため、以下は多くの場合に当てはまる一般的な情報になりますが、特に50歳以上の年齢層では、【帯状疱疹後神経痛(PHN)】と呼ばれる症状に帯状疱疹の後も悩まされる方が多くいらっしゃいます。

この痛みは、ズキズキ、焼けるような感覚、刺すような痛み、裂けるような感覚、電撃のような痛みなど、個人によって様々です。
皮膚感覚が鈍くなる場合、寒暖差や痛みなどの危険信号に適切に対応できなくなり、体調不良や怪我の原因に繋がります。
一方、感覚が過敏になる場合、衣服の着脱や他人とのわずかな接触ですら激しい痛みを引き起こすアロディニアと呼ばれる症状が、日常生活に影響を及ぼすことがあります。

また、帯状疱疹が顔面に発生した場合、眼科疾患や耳鼻科疾患などの合併症を引き起こすこともあります。

帯状疱疹後の軽減方法

帯状疱疹後神経痛などに対する病院等の一般的な対処法は、主に鎮痛や鎮静効果のある薬物の投与が中心となります。
また、ブロック注射を使用して患部に直接鎮痛剤または麻酔を投与し、痛みの感覚を一時的に麻痺させる方法もあります。
しかし、現時点では厳密に言えば痛みを根本的に取り除くことは難しいとされています。

帯状疱疹の根本的な原因である免疫力や体力の低下、過度のストレス、睡眠不足などを放置すると、他の健康問題が発生する可能性が高まります。
したがって、結局はいかに健全な生活に近付けて悪化を阻止出来るかにかかっているとも言えます。

年齢とともに身体の限界が訪れることは自然なことですが、適切な睡眠時間を確保し、ストレスを軽減し、日常生活での適度な運動を行い、バランスの取れた食事を摂取し、趣味や好きなことに時間を割くなど、地道に体力と免疫力を向上させる努力をすることが、健康を維持するために有効な方法と言えるでしょう。

帯状疱疹後の軽減に効果的な当院の施術メニューは?

当院では帯状疱疹後神経痛に特化した施術メニューは提供しておりませんが、患者様の状態を見ながら、いくつかお勧めできるアプローチをご紹介いたします。

まずは電気のメニューです。施術として1番イメージが湧きやすく、抵抗感が少ない施術法です。
近年の技術の進歩により、安全性を確保しつつ体内の循環促進やリラックス、傷ついた組織の回復に焦点を当てた施術が可能です。

次は鍼のメニューです。ただし、鍼を刺す際に若干の痛みを伴うことがあり、金属アレルギーや消毒アルコールに過敏な方にはお勧めできないことがあります。
しかし、鍼の一般的な効果には筋肉の緊張緩和、自律神経の調整、神経過敏の軽減、その他の不定愁訴の緩和など、期待できる要素が多くあります。

また、体調が軽減してきた方には、ストレッチなどの運動メニューや、さらに良い状態になった場合には他の施術メニューを検討することもできます。

当院では患者様の個々の状態に合わせて最適なアプローチをご提供し、症状の軽減に向けてお手伝いさせていただきます。

その施術を受けるとどう楽になるのか

当院のアプローチでは、まず最初に狙う効果は「身体全体の緊張・強張りの緩和」です。
帯状疱疹の発症から続く痛みや、投薬によるストレスによって、身体が極端な緊張状態になります。この状態を解かないと、身体は施術を受け入れず、軽減の兆しを見せません。

緊張の緩和と同時に、自律神経の正常化と安定を目指します。
ストレスや薬物の影響で自律神経が乱れがちですが、これが正常でないと体温調節や発汗、体内時計の調整、睡眠リズム、感情のコントロールなどが不安定になります。このままでは身体内部の神経繊維の修復が難しくなります。

したがって、身体の過度な緊張と自律神経の乱れを徐々に正常範囲に戻しながら、痛みや症状の変化に応じて施術を行い、食事指導やストレッチなどの生活改善も提案して、身体が本来の健康な状態に戻るお手伝いをしています。

軽減するために必要な施術頻度は?

施術のペースについてですが、理想的な初期のペースは毎日通院することです。
毎日通院することで、施術の効果や身体の反応を細かくチェックし、症状の変化に素早く対応できる可能性が高まります。
ただし、お仕事や学業、日常生活との兼ね合いやバランスを考慮しながら通院していただき、症状が安定すると共に来院の間隔を調整して行く事がほとんどです。

最近では多くの院やサロンが存在し、個人に合った場所を見つけるまでに時間がかかることもあるかもしれませんが、当院は患者様に最適な施術を提供するため、スタッフ一同努力し続けています。
皆様のご来院を心よりお待ちしております。どうぞお気軽にお越しください。